高速で安定したインターネット接続が可能な光回線ですが、実はテレビ視聴にも利用できることをご存知でしょうか?
インターネット回線のサービス紹介で「光テレビ」という言葉を見かけたことがある方も多いと思います。
本記事では、光回線でテレビを視聴できる仕組みをわかりやすく解説し、メリット・デメリットを整理しました。アンテナ不要で高画質のテレビを楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
光回線でテレビを視聴できる仕組み

光回線は、光ファイバーケーブルを使った高速・安定した通信回線です。では、なぜテレビが見られるのでしょうか?
専用機器でテレビに接続
光回線を使ってテレビを視聴する場合は、電柱から引き込んだ光ファイバーを**映像用回線終端装置(V-ONU)**に接続し、そこからテレビに映像信号を送ります。
このV-ONUはテレビサービス契約時に工事で設置してもらえるため、自分で用意する必要はありません。
インターネットと干渉しない仕組み
「インターネットとテレビを同時に使うと速度が落ちるのでは?」と思う方もいますが、心配は不要です。
- インターネット:IP方式
- テレビ:RF方式
と、まったく異なる通信方式を採用しているため、互いに干渉することはありません。契約や支払いが一本化される点も便利です。
複数台のテレビも視聴可能
2台以上のテレビをつなぐ場合は「共聴工事」が必要です。分配器を介して接続することで、各部屋でテレビが視聴できます。
最初から複数台利用予定があるなら共聴工事を、1台だけなら「単独配線工事」で費用を抑えることができます。
光回線テレビとケーブルテレビの違い
光テレビを検討する際に気になるのが、ケーブルテレビとの違いです。
光回線+テレビ | ケーブルテレビ | |
回線 | 光回線 | 光回線+同軸ケーブル(ハイブリッド) |
最大速度(理論値) | 約1Gbps | 約320Mbps |
通信速度を比較すると、光回線の方が約3倍速いことがわかります。
ケーブルテレビはもともとテレビ放送用の回線にインターネット機能を追加した仕組みのため、通信速度では光回線に劣ります。
チャンネル数は大きな差がなくなってきているため、通信の速さ・安定性を重視するなら光回線テレビがおすすめです。
光回線テレビの5つのメリット

光回線でテレビを視聴する大きなメリットは以下の5つです。
- アンテナが不要
取付工事や台風による破損リスクがなく、家の外観もスッキリ。 - 工事が簡単
専用ケーブルやコンセントがあれば1〜2時間程度で完了。 - 悪天候でも安定
アンテナ方式と違い、台風や大雪の影響を受けにくい。 - 初期費用を抑えられる
単独配線なら1〜2万円、共聴工事でも2〜4万円程度。キャンペーンで無料になる場合も。 - チャンネル数が豊富
地デジだけでなくBS・CS放送にも対応し、映画やスポーツも楽しめる。
光回線テレビの3つのデメリット

一方で、光回線ならではの注意点もあります。
- エリア外の地域がある
都市部は利用可能ですが、地方では非対応エリアが残っています。 - マンションでは設置不可のケースも
集合住宅では大家や管理会社の許可が必要で、導入できない場合もあります。 - インターネット契約とセットが基本
テレビ単独では契約できず、プロバイダー解約=テレビも利用不可になります。
ただし、インターネット・テレビ・電話をまとめれば支払いの一本化や料金割引のメリットがあります。
まとめ
光回線を利用したテレビサービスは、
- アンテナ不要で工事も簡単
- 通信速度が速く、悪天候にも強い
- BS・CSを含む豊富なチャンネルが楽しめる
という大きな魅力があります。
一方で、利用できるエリアや契約条件に制限がある点には注意が必要です。 もし安定したインターネット環境と多彩なテレビ視聴を両立したいなら、光回線テレビは非常におすすめの選択肢です。ぜひ検討してみてください。