SMSとは

SMS(Short Message Service/ショートメッセージサービス)は、電話番号を宛先に短文メッセージを送受信できるサービスです。アプリをインストールする必要はなく、スマートフォンや携帯電話に標準搭載されています。
同じキャリア同士だけでなく、異なるキャリア間でも利用可能で、認証コードの受信や緊急通知など幅広く活用されています。
SMSの特徴
- 宛先は電話番号:メールアドレスを知らなくても送信可能
- 送信文字数の上限:最大670文字(キャリアによる制限あり)
- 送信料が必要:70文字以内は約3円、最大670文字で約33円
- 受信料は無料
電話番号さえあれば利用できるため、機種変更でメールアドレスが変わった相手にも確実にメッセージを届けられるのが強みです。
SMSの歴史
- 1984年:フィンランドのマッティ・マッコネン氏が発案
- 1996年:日本でDDIポケット(現KDDI)がサービス開始
- 2011年:日本国内で全キャリア間の送受信が可能に
現在では本人確認のSMS認証や災害時の通知など、重要な役割を担っています。
SMSの利用環境
- 3大キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク):標準機能として利用可能
- 格安SIM:音声通話SIMなら利用可能、データSIMはオプションでSMS機能付きプランを選ぶ必要あり
SMSでできること
もともとは個人間の短文メッセージ用でしたが、近年は用途が拡大しています。
- SMS認証(二段階認証やアカウント登録)
- 企業や自治体からの通知(予約確認、配送通知、緊急連絡)
- 高い開封率を活かしたマーケティング活用
他サービスとの違い
項目 | SMS | MMS | Eメール |
宛先 | 電話番号 | 電話番号/メールアドレス | メールアドレス |
通信 | 電話回線 | インターネット回線 | インターネット回線 |
文字数制限 | 最大670文字 | キャリアによる | 無制限 |
ファイル添付 | 不可 | 可能 | 可能 |
料金 | 3円〜33円/1通 | 契約により異なる | 基本無料 |
SMSは「電話番号だけで送れる」「高い到達率・開封率」が特徴です。一方、LINEやRCSのようなアプリは画像・動画送信や既読確認が可能で、機能面では進化しています。
SMSのメリット
- 電話番号だけで送受信できる
- 認証コードの受け取りなどセキュリティに活用できる
- 機種変更やキャリア変更でも番号を引き継げる
SMSのデメリット
- 送信料が発生(文字数が多いほど高くなる)
- 同時に複数人へ送信できない
- 送信者は電話番号のみ表示(誰からか分かりにくい場合あり)
キャリア別料金の目安
- 70文字まで:3.3円(税込)
- 最大670文字:33円(税込)
※プランによって同キャリア宛は無料の場合あり
※海外宛は別料金
SMSの使い方
メッセージアプリで送信する場合
- 「メッセージ」アプリを開く
- 宛先に電話番号を入力
- メッセージを入力
- 送信ボタンを押す
+メッセージアプリの場合
- 画像やスタンプの送信が可能(相手も+メッセージ対応時のみ)
SMSが届かないときの対処法
- 電波のある場所に移動する
- 機内モードをOFFにする
- 着信拒否設定を確認する
- アプリを更新する
- 端末を再起動する
それでも届かない場合は、端末の故障や設定の問題が考えられます。
まとめ
SMSは「電話番号さえあれば送れる」「高い到達率と開封率を持つ」便利な通信手段です。
一方で文字数制限や送信料といった制約もあるため、LINEや+メッセージなどと併用するのがおすすめです。
認証コードや重要なお知らせを確実に受け取るために、今後もSMSは欠かせないサービスといえるでしょう。